大淀町茶業組合

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奈良県のほぼ中心に位置する大淀町は、山の中の小さな町ですが、吉野エリアの玄関口であり、太古から多くの人々が訪れたことから、多様な産業が盛んに行われてきました。その中でも本町で栽培されているお茶については、特に深い歴史があります。
この地とお茶の関わりは文献としては平安時代までさかのぼります。『扶桑略記』という史料によれば、昌泰元(898年)10月、宇多上皇が菅原道真とともに吉野へ来られた際に、この地にある現光寺(現在は世尊寺。虚空蔵求聞持法を修め、記憶力増進を図る「自然智宗」という独自の集まりがあった。若かりし空海もこの地で学んだのではないかと言われている。)へ立ち寄った際に、「山菓を捧げ香茶を煎じた」とあります。上皇たちをもてなした「香茶」は、すでにこの地の名産だったのでしょう。

現在この地の茶葉は、江戸時代中期に宇治製のお茶づくりが伝わり、濃い旨みのある「煎茶」として、そしてもうひとつ、そのはるか昔から天日干しの製法によりつくられている香り高い「番茶」として、この地で永く親しまれ続けています。

2つのお茶を飲み比べていただき、古(いにしえ)のお茶の香りを想像してみてくださいね。

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